生後2ヵ月頃になると、笑顔を見せ始め、表情がぐっと豊かになります。今回は妊婦さんや赤ちゃん向けの向けのセミナー講師を多数務める助産師の浅井貴子さんに、ママと赤ちゃんのスキンシップをはかるベビーマッサージのやり方を紹介していただきました。あやし方のバリエーションとしても役立ちますし、ママの気分転換にもなりますよ。
浅井貴子さん
浅井貴子さん
All About「育児」ガイド。日本コンディショニング協会(NCA)トレーナー。新生児訪問指導歴約25年以上のキャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児のアドバイスや母乳育児指導を実施。ベビーマッサージや妊婦さん向けのセミナーの講師を多数務める。
いろいろなやり方があるのでメリットについては一概には言えませんが、短期的・長期的な観点から見て両方に効果があります。
ベビーマッサージはオイルをつけて行うのが一般的ですが、それによる肌の保湿効果は見逃せないでしょう。また、赤ちゃんの体を動かして筋肉マッサージをすることで寝つきにいい影響が出たり、血流がよくなり免疫力が上がるというのも考えられますね。短期的な役割としては、便秘解消やガスが出やすくなるといった効果も期待できます。
ここでは、2ヵ月くらいの赤ちゃんを対象にしたベビーマッサージのやり方を紹介します。
説明文を読みながら行うのは難しいと思います。「そ~と、な~か♪」など、イラストに書かれたかけ声を歌うように唱えると、そのうち上手にできるようになりますよ。
1.太ももの付け根から足先に向かって、側面から左右交互に手を動かします。
2.足の両側面を両手ではさみ、左右に足をほぐします。
3.両手をお尻の下に入れて、内側から外側へクルクルと円を描きながらマッサージをします。
4.おなかの上でゆっくりと時計回りの円を描きます。
5.両手を胸の中央に置き、そこからそれぞれの手に向けて流れるようにマッサージします。
6.チーチーパーと両腕を開いたり閉じたりしましょう。
7.うつぶせにして、両肩に手をかけるようにして背中から手先までをなでましょう。
8.長いワンストロークの動きで、肩から足へなでおろしましょう。
肌が弱い子は、摩擦熱を軽減するためにたっぷりオイルを使ってください。保湿剤を塗っている状態でしたら、やさしくなでるだけで効果があります。ベビーマッサージは自己流でも構いません。でも、どの程度の力加減が適切なのか分からないと悩まれる方が多いようですね。自己流でやるのが不安な時は、お家の近くの教室を探して参加すると先生が教えてくれますよ。